XboxOneでよくある勘違い 4つ

勘違いで済まされる？


この前、Twitterを見ていたらXbox Oneが常時オンライン必須であるという勘違いをしているユーザーを見つけた。

そのときは結構昔のツイートだったためお節介かなとスルーしてしまったが、一度よく考えてみるとそういえばXboxOneってやけに間違った情報が流れているなと思い、せっかくなのでブログ記事という形で私がこれまでに見かけた4つの勘違いとその事実をはっきり確認していきたいと思う。

MSは中古を禁止しようとした

最初の勘違いはこれ。結論から言えばMSは中古を禁止しようとしたのではなく、管理しようとした。
この中古の管理のために作られたゲーム管理システム(DRM)は、こんな感じ。

ゲーム一つ一つをアカウントと紐付け、ゲームを中古として店に出したい場合お店にもっていけば店側の機械で認証を外し中古として販売できる。ゲームの正規販売元(パブリッシャー)が許さなければ販売できない。
中古として売られた価格から正規販売元は分け前をもらえる。もちろん、もらわないこともできる。

この話は不満点ばかり話題になってしまい、便利な点も多くあることはよくスルーされる。

以下が便利な点
・ディスクを入れなくてもゲームが遊べる
・違う本体でもアカウントをサインインすれば遊べる
・家族アカウントならどこからでも遊べる
・フレンド間での譲渡も可能

なお、これらのDRMは2013年のXboxOne発売前に諸事情でお蔵入りとなった。現在のXbox Oneではこういった機能は存在しない。

最後にもう一度念押しするが、MSは決して中古を禁止しようとしたわけではない。
仕組み上そういうこともできるが、MS自身が中古を認めており分け前も取らないと発言していることからも中古禁止のためではないということがわかるだろう。


Xbox Oneはインターネット必須

実はこれ、半分当たってて半分間違っている。XboxOneは上で述べたDRM実装のために常時接続を前提として開発されていた。

結局DRMは諸々の事情から発売前に撤廃された。しかし、今でもセットアップで必ずシステムアップデートをダウンロードしなくてはならない仕様は残っている。

もちろん一度アップデートが済めばいくらオフラインでもゲームを使い続けることができるが、セットアップの際にはインターネット回線が必須だ。

まさしく本来の意味でオフ専ユーザー(ネット環境があるのにオフラインのみで遊ぶ人)向けのつくりとなっている。


XboxOneのWi-Fiは5Ghz帯に対応していない

意外にも結構出回っているがこれも嘘。日本MSがわかりやすいところに仕様表を置いていないのでわからなくても仕方ないが、2013年の海外発売以降XboxOneのWi-Fi規格は5Ghz帯と2.4Ghz帯に対応している。
注意しておきたいところは、初期のXboxOneはIEEE802.11 acに未対応というところだ。Xbox One S以降の製品ならば対応しているので

ちなみに、当時の家庭用ゲーム機で5GHz帯に対応していた最新ゲーム機はXbox Oneのみである。

(※注 WiiUがコントローラーとの通信で利用しているが干渉を防ぐ目的からかWi-Fiには未対応)


Xbox One XのCPUはJaguar

最後の勘違いは少々他の勘違いよりもひどいかもしれない。
Xbox One XのCPUは8コア動作周波数2.3GHzのCPUでマイクロソフト自身はカスタムされたものであること以外明言していない。

ならJaguarである、とかJaguarベースという話はどこから来たのか。答えはXbox One Xのハードに関して独占インタビューしたDigital Foundryによる記事を見ればわかる。

この記事によるとマイクロソフトはCPUに関してあまり言及しなかったらしく、そのあとにずらっと書かれているのはDigital Foundryの推測である。

おおざっぱに書くと、「MSはCPUのベースに採用するとすればZenかJaguarの2択になるだろうが、話していた内容などから考えれば Jaguarだろう」とのことだ。

実際Jaguarベースかもしくはそれに類するモバイル向けCPUなのかもしれないが、しかしそうだと断言していいわけがない。


WikipediaのJaguarに関する記事にはさも本当の事かのように書かれているが、引用元にJaguarベースだとMSが発表したという旨の文が書かれていない記事や既に訂正されている記事を引っ張ってくるというなんとも無責任な引用をしている。

また、一部メディアもJaguarベースであることが公式情報であるかのような報道をしている。
当たり前だが事実と推測は全くの別物で、報道する際はある程度分けて書かなくてはならない。一部メディアの方々は正しい情報を迅速に提供するよう努力し、日々for Gamerの心構えで活動してほしいと心から願う。


これで記事はおしまい。最後が弱々しいかもしれないけど、まともな締めなんざぇよ！

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