パスワードが何時間で解読されるか確認できるサイトをカスペルスキーが公開中

 コンピュータの犯罪というと10年前なら社会問題となった原田ウイルスのような器物損壊系が多かったと思います。あれから10年でインターネットは世界の主役となり、インターネットショッピングやデジタル販売、寄付などが手軽にできるようになっていきました。現在、そんな社会を狙った金銭関係の犯罪が世界中で増加傾向にあります。

そのような犯罪を防ぐ手段の一つがパスワードです。パスワードは知っている人以外の侵入を防ぐ鍵のようなものですが、そのパスワードにも解読(ばれやすい)されやすい、しづらいものがあるわけです。
いったいどのようなパスワードが解読されやすいのか。それを実際に確認できるサイトをヨーロッパで高いシェアを持つ、ロシアの大手セキュリティソフト会社「Kaspersky lab」が公開しています。

※日本語対応、安全のため実際に使用するパスワードを入力しないでください
カスペルスキー パスワード 

実際に使ってみました。
まずは消費者の使用率が高いパスワードTop10の上位に毎度登場するqwerty(キーボードでQから順に右隣へ入力していったときの組み合わせ)。
カスペルスキー よくあるパスワード 


あっという間という表現そのままの速さですね。やはりこういうよく使われる単語を解読する側は真っ先に疑うみたいです。

なら今度はこのqwertyの真ん中に「?」を、前後に数字を入れてみます。

カスペルスキー 改造 

4ヶ月で解読されるようになりました。パスワード入力欄にある下のバーも緑までいっているので安全なパスワードと認められています。数字を入れて記号を入れる。これだけでも解読のしやすさが大きく変わります。

では次にでたらめな文字を10文字入れてみましょう。

カスペルスキー 10文字 

4年もかかるのであれば1年に一回パスワードを更新すれば問題はなさそうですね。それでも10文字くらいでなおかつでたらめでないと、ここまで解読に時間がかかるようにはならないというのはちょっと怖いです…。

ちなみにこのサイト、下の方に昔のPCやスパコンを使った解読時間も教えてくれます。

カスペルスキー 他PC

これはでたらめにできるだけ長くなるよう15文字以上入力してみた結果です。それだけ長くてもスパコンを使えば一日でパスワードを解読されてしまいます。
スマホが20年前のスパコンを越えるレベルになりつつあるという話があるように、コンピュータの性能は日に日に上がっているので、いつこのスパコンレベルに市販のコンピュータが到達するか…技術の進歩は嬉しいところではありますが、それを犯罪に使ってしまう方々がいると考えると手放しには喜べません。

現代のゲームの世界はパスワードだらけの世界となっています。オンラインを遊ぶのにパスワード、アップデートするにもパスワード、なにをするのにもパスワードが必要となります。
パスワードを登録しているサービスにはクレジットカードなどの個人情報や有料ポイント、買ったゲーム、連携させた他サービスの情報などが多く含まれています。パスワードを盗まれることでこれらの情報が盗まれ悪用される危険性が常に存在するわけです。

パスワードを盗まれないためにはもちろん他のサービスで使い回さないといったことも大事ですが、やはり強固なものを設定する。それが一番簡単な対策だと思います。
これを機会に複雑で破られにくい、でも覚えやすいパスワードを考えてみるのもよいかも知れませんね。


おまけで僕がおすすめするパスワードの作り方

1.まず一つ言葉を思い浮かべる。できればすぐに思い出せるものを。
例:本能寺の変

2.ローマ字にする(いつも使っているやり方で)
例:honnnouzinohenn

3.母音を除く
hnnnznhnn

4.数字や記号を入れる
例:本能寺の変は1582年6月に起こったので…
1582hnnnznhnn6

このパスワードを実際に入力してみたら解読に98世記かかると表示されました。
これなら覚えやすくてなおかつ複雑になりますね。

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