任天堂 16年度4-9期 決算説明会 質疑応答まとめ

任天堂の2017年3月期 第2四半期決算説明会のまとめです。
元が要旨ではありますが、さらに簡潔に書いていきます。なお、Nintendo Switch(以下NS)に関する情報は1月13日以降に発表されるため、この場で発表された事は特にありません。

(以下回答は任天堂の君島達己社長)

Q1.NSのターゲット層について

A1.当社は「ゲーム人口の拡大」が基本戦略であるから大きくは変わっていない。

Q2.WiiUの反省をどう活かすか、WiiUでソフトを出さなかったメーカー(ベセスダやコナミなど)も協力する要因とは

A2.消費者にはWiiUと異なる娯楽体験を提案する。価格は赤字で発売するつもりはない(初期のWiiUは売ると損失が発生する逆ざや状態になっていた)。
NSが今までのゲーム機とは異なる驚きがあると理解していただけたからソフトメーカーも協力していると考えている。映像発表後はさらに多くのメーカーが開発への興味を抱いていただいた。

Q3.NSはどう新しいのか、体験して君島社長はどう思ったか

A3.ソフトを含める未発表の様々なことが計画されていて個人的に楽しみである。

Q4.Pokémon Goによる収益寄与は限定的である。と発表していたが、(投資利益が)100億円以上の貢献をしている。これはゲームの利益が想定以上だったのか、配分が想定以上だったからなのか確認したい

A4.詳しくは言えないが、投資利益の大部分は株式会社ポケモンによるものである。PokémonGOのみならず、ポケモン関連製品の売り上げが好調だったのも影響している。

Q5.スーパーマリオランの中国における配信予定について

A5.未定。

Q6.NSのソフトウェア戦略について

A6.発表されればNSがさまざまなお客様にアピールできると感じていただけると思う。

Q7.Pokémon GOによる任天堂の収益モデルについて

A7.Pokémon GOが非常に多くのお客様に遊ばれていることは事実。一時的な収益とは思っていない。これからも多くのお客様に長く遊んでいただきたいと思う。

Q8.NSとスマートデバイス、MyNintendoとの連携について

A8.アプリで当社のIPに触れてもらいゲーム専用機の方に興味を持ってもらう事は大きな目的の一つ。(他はゲーム機との連携による相乗効果や収益の一つにすることが目的)
MyNintendoとの連携については以前から話しているとおり。(現在行っているプレゼントやセーブデータのバックアップをクラウドに保存するなど)

Q9.2,3年後以降への課題やこれからの業績見通しについて

A9.当期の売上高は元から前期よりも少ない想定であり、業績予想の下方修正でさらに少なくなっている。そのため当期はトレンド(業績の傾向の意)を変えていく必要があり、その施策がアプリやNS、IPの活用である。
これから2,3年ですべきことはこれらを着実にやり遂げることである。

Q10.アプリの配信順序がマリオの次にどうぶつの森とファイアーエムブレムになった理由、そしてPokémon GOのヒットでスマートデバイス活用の方向性に変化はあったかどうか

A10.元々マリオランは今期配信予定だった5タイトルの一つであり、年内配信のめどが立ったため配信の順番を改めて考えた結果、PokémonGOが大反響であったことからマリオを先に配信することを決めた。
Pokémon GOにより、ゲーム事業などに相乗効果が生まれている事実を目の当たりにし、そういう意味でもアプリの開発体制などを強固にしたいと考えた。

Q11.ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータがなぜハードとして提供するのか、ハードとしてはどのような位置づけなのか

A11.過去のハードを持っているお客様が実際に遊んでお子様に楽しさを伝えているという話や過去のハードをまた出してもらいたいという要望があったことから、もう一度昔のゲームを提供することでNSへの期待も上がるのではないかと考えている。

Q12.NSの(2017年3月末までに)200万台出荷は当初からの予定通りか、そしてなぜ200万台に設定したのか

A12.NSの出荷台数は業績予想の変更の際も予定を変更していない。
出荷数は3月のみの出荷台数と考えるとそれなりに意味があると思う。
NSの需要が高まっても、それに対応する生産体制は準備できると思う。



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