WebView2 がXboxストアのアプリで利用可能に。ところで WebView って何?

Xboxアプリがより開発しやすく!

Microsoft の Edge チームは、Xbox で WebView2 が利用可能になったと発表しました。

これまで、XboxではWebページの表示に使われるレンダリングエンジンについて、ブラウザでは Blink(Chromium)を、アプリ上では EdgeHTML(無印WebView)を使うという奇妙な状況が続いており、改善が求められてきました。

Xbox が WebView2 に対応したことで、アプリでも Blink を利用して表示できるようになることから、無印を使用していた時よりもアプリのパフォーマンスが向上し、最新のWebAPIを使えるなど開発環境も改善されるとのことです。

Xboxストアではすでに WebView2 を使用したアプリが配信されております。
1つは「MakeCode Arcade Kiosk」です。MakeCode Arcade はゲーム制作を通してプログラミングを学ぶ学習プラットフォームで、このアプリを利用することでWeb上にアップロードしたゲームをXbox で遊ぶことができます。
もう1つは 「STARZ」です。こちらはアメリカで人気の月額課金制ストリーミングアプリですが、残念ながら日本国内からは利用できないようです。

ところで、WebView とは?

WebView はアプリ内でWebページを表示、利用したい時に利用される開発者向けの機能です。この機能を用いることで、動画や検索サイト、広告などのWebコンテンツをアプリ内に埋め込められるようになり、開発の手間を減らすことができます。

アプリ内にWebコンテンツを追加できる
Microsoft Edge WebView2 の概要 - Microsoft Edge Development | Microsoft Learnより引用

聞きなれない言葉かもしれませんが、スマホユーザーにはなじみ深い機能でもあります。Twitter こと X では、リンクを開くとブラウザアプリに切り替えることなくWebページが表示されますが、それを実現しているのが WebView です。(画面全体にリンク先のページを埋め込んでいる)

近年はOSアプリでも利用されており、例えばWindows11 の「ウィジェット」ではニュースやウィジェットの表示に利用されています。

Web版To Do や Outlook、MSNニュースを埋め込んで表示している

Xboxは他のゲーム機と違い、サードパーティーのアプリ開発を可能にしていたことから、意外とアプリが充実しておりました。ただ、全体的にパフォーマンスが不安定な傾向があり、ユーザー側としては使いづらい印象を持たれやすかったと思います。

WebView2 対応を契機に、Xboxアプリがますます充実してくれれば、と願うばかりです。

Microsoft Edge WebView2 now available for Xbox apps - Microsoft Edge Blog (windows.com)

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